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贖罪の1オンス=*^-^*=♪ [読書]

ちかごろ、読書時間が減って読むスピードがダウンしていたので、久しぶりの読書です[あせあせ(飛び散る汗)]
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贖罪の1オンス
保科昌彦:著  3月発行

『企業の論理か、おのれの正義か』という帯に書かれたフレーズにひかれて、手にとってみました。[本]

 老舗おもちゃメーカーに届いた脅迫メール。「2億円に相当する金貨を1週間以内に用意しろ」と・・・。
お客様相談室の佐伯は、警察の協力を仰ぐよう訴えるのですが、極秘に犯人と接触するようにと会社は指示してきました。
風評被害を恐れて、消費者の安全は考えないという閉鎖的な体質。
家族のためにと会社のやり方に疑問を持ちつつ、調査をすすめていく佐伯でした。

 
ちょうどそのころ、佐伯の娘は学校で自分の考えを貫こうと、大変な試練に立ち向かっていました。そんな娘に、 信念を貫くことは大切なことだと諭す佐伯だったのですが、『自分はどうか?』と思うようになり、今の行動が正しいのかと悩みつつも、犯人へと近づいていくのでした。

 この会社のように、自社がよければという考えって・・・・今の政治にもチラチラと見えたり見えなかったり・・・。などと考えながら会社の行動に憤ったりしながら読んでいきました。
この会社も全部が悪いわけではなく、ほんの一部の人間の勝手な判断によるものでした。

今の社会も、何かにつけほんの一部の者のために、組織全部が悪いとみてしまいがちになるかもなぁなどとも、おもいました。
その組織の中で、佐伯のように家族を守るためにと、翻弄され、葛藤する人も居ますよね。たぶん多くのサラーマンがそうではないかと・・・。

できれば、どちらの立場にもならずに、平穏に暮らしたいと思う私もまた、この会社と同じく自分のことだけ考えていることになってしまいますよね[もうやだ~(悲しい顔)]
この本を読み終わって、思わずこんなことを自問自答してしまいました[ふらふら]




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ナニワ モンスター=*^-^*=♪ [読書]

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海堂 尊:著  2011年4月20日

「チームバチスタ」・「ジーン・ワルツ」の著者ということで、映像では作品を見たことありましたが、原作を手に取ったことが無かったので、『ナニワ モンスター』で原作デビューですw

 新型インフルエンザ「キャメル」の第1号発症者が浪速から出た!
「キャメル」は弱毒性なのにもかかわらず、浪速の封鎖という事態に発展していきます。
この浪速のパニックを裏で操っているのは霞ヶ関?
浪速の風雲児と言われる村雨府知事が腐敗しつつあるこの国を破滅から救うため、画策していくのですが、その村雨も影の存在に操られているのでは?

霞ヶ関では『不祥事ルーレット』なるものが存在していて、公的機関の大きな不祥事を小さな不祥事で注意を引き、大きな不祥事をうやむやにする。
その小さな不祥事をどれにするか、ルーレットにかけ、メディアをつかって情報操作するのです。
これって、小説の中ではなくて、ほんとうにありそうでというか、なんとなく思い当たったりして、この本を読んだ後、政治家の言っていることがなんだかむなしく聞こえてきました・・・。

 村雨の目指すところは「市民に笑顔を」なのですが、村雨を影で操っている人物「彦根」により、日本を道州制ではなく、三分割すると言う計画に沿って動いていくことになりますが、その実現のために「彦根」によって各方面のエース(モンスター)たちが、浪速にあつめられて力を発揮していく中盤が、読んでいて興奮を誘います。
が、後半ちょっとむずかしくて、読み終わるの時間がかかってしまいました^^;



「チームバチスタ」ってテレビで見ていても難しい言葉がたくさん出ていたので、原作ってもっと難しいかもと思ってしまいました・・・。




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『麒麟の翼』=*^-^*=♪ [読書]

今回は東野圭吾さん!
今年25周年と言うことで、『講談社』『文藝春秋』『集英社』3社で、3ヶ月ごとに1弾づつ刊行のようです。
第1弾めは講談社さんから刊行の『麒麟の翼』3月3日に出されましたが、第2弾が6月6日ということで、読書ネタ続いてしまいますが、乗せることにしました[本]
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 寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、胸に刺さったナイフだった。 大都会の真ん中で発生した事件の真相に、加賀恭一郎が挑む。<帯より>

架橋100周年(2011年4月)、道路原票のある日本橋を背景に、解かれていく殺人事件。 事件の核は被害者の息子と睨んだ加賀の粘り強い捜査を、従弟で相棒の松宮と一緒の視線になりながら読んでいました。

東野圭吾さんの、加賀シリーズと言えば、わかっている方は大勢いることと思います^^
が、なんと私はこの『麒麟の翼』が初東野圭吾でした。たくさん作品あるのに・・・・。
この本の中で『ここから夢に羽ばたいていくはずだった。』というくだりがあるのですが、私も作品『麒麟の翼』から東野ワールド始めることになりました[わーい(嬉しい顔)]
第2弾の『真夏の方程式』楽しみです[るんるん]
と、この本を読む前に3冊ほど、未読の本があるので、とりあえず買ってくるだけw

震災のせいと言うのもおかしいですが、出掛けることがすくなくなって、映画を見に行く回数が激減したというより、みにいってない分、本を買い込むくせが・・・。
みたいと思っている映画もあるのですが^^;
映画を見にいく分で、本を買うのもいいかなぁとも、思っている感じです[ひらめき]

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 今日は、甥っ子の運動会!甥っ子(弟)がリレーでアンカーなので必ず来てねと言われているので、これから、応援行ってきます[るんるん]
運動会、生活発表会といろいろ行事がありますが、来てねと言われる間は、 できるだけ行きたい叔母心なのです[るんるん]



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六本木ヒルズの天使=*^-^*=♪ [読書]

『六本木ヒルズの天使』

 不本意に殺され、モンスターとして蘇ってしまった悲しき輩に、復讐屋の吸血鬼コンビが、救いの手を差し伸べる。あくどい奴らに無慈悲な仕返しをする、痛快エンターテイメント!<帯より>

東京湾の人魚になった詩歩は、大事な仲間だけをスカウトしたプロデューに復讐を、井の頭線のフランケンシュタインになった英男は片思い中の女の子に復讐を、新宿3丁目の狼男になった和樹は、ゲイバーのマスターに復讐を、築地卸売り市場になった慶子は、「アマノ」という男に復讐するはずだったが、逆に再度殺されてしまう・・・。 『アマノ』は自分を六本木の天使だと言う、浅草花やしきの河童で7歳にしてモンスターになった厚志、彼を殺したのは父親だったのですが、復讐はせずに、自分は元気だと伝える。

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それぞれの、モンスターが生きていたときと同じ生活をしていくなかで、不便さや便利さなど書かれているところが、ファンタジー的でしたw



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『下町ロケット』=*^-^*=♪ [読書]

今日も寒かったですねぇ[もうやだ~(悲しい顔)]吹雪いていたし[雪]
お天気もよくないし、読みかけだった本を読んでしまいました[本]
『下町ロケット』 著者:池井戸 潤  2010/11発行

舞台は、下町の工場『佃製作所』
社長の佃 航平は、宇宙開発機構でのロケット打ち上げの失敗を期に父親営む下町の工場を継ぐことに。
航平がついでから、数年売り上げも上げてきている一方で、特殊な製品の研究も続けていた。
その製品の特許申請のさなか
大手取引企業からの取引終了の通達、ライバル企業による訴訟、メインバンクの見限り、大手企業からの特許にまつわる企業買収話、次から次へと問題が・・・・
山盛りの問題を、乗り越えながらも航平は、自分の夢をかなえていくのである。
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この本を本屋さんで手に取ったのは、帯に『1階に現実、2階は夢。そんな人生を僕は生きたい』というのが目に付いたからでした。
 この小説の中では、厳しい現実の中、それをチャンスに替えて、自分の夢をかなえいく主人公の苦悩とそれにかかわる、まわりの社員などの考え、協力、反対、さまざまな思いを、リアル的に表現されていました。
 実際、会社を経営しながら、自分の夢をかなえるなど、なかなかできるのではないけど、もし、これだけの意気込みが現在の社会でも生かされれば、この不景気が、何か変わるかもなぁなんて思いながら読み終えました[ぴかぴか(新しい)]
テレビの特集などで、下町の工場の努力や農家の努力等を知るたびに、いつも感動してしまっているので、この小説も、感動してしまいました[るんるん]

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たっぷり休養で読書中『謎解きはディナーのあとで』 [読書]

ただの風邪にもかかわらず、なかなか普段の活動ができず、読書させて貰ってます^^;
読み終わったのが[右斜め下][右斜め下][右斜め下][右斜め下][右斜め下]
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『謎解きはディナーのあとで』  著者:東川 篤哉 2010年9月

令嬢刑事と毒舌執事が、事件を解明していくのですが・・・・。
お嬢様生活をしていることを隠しながら刑事という仕事している宝生麗子とおぼっちゃまなのを隠さない風祭警部が、現場検証すことから、お話は、はじまります。
毎回、事件に行き詰った麗子が家に帰り、何気に事件の全容を話すだけで、執事の影山に解明されてしまうのですが、『お嬢様の目は節穴ですか?』など一言あっての解明に忌々しくも思う麗子なのです。しかしながら、事件解明には、麗子にとっては必要不可欠な執事なので、こばかにされつつも頼りがちに。


本を読んでいると、2時間ドラマでも見ている感覚にw
執事の冷静に、丁寧な言葉遣いで、麗子に皮肉を言うところ、なかなかおもしかったです[わーい(嬉しい顔)]



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『完全なる首長竜の日』 [読書]

風邪のおかげもあって、ゆっくり本など読んだりしてます[わーい(嬉しい顔)]
風邪のおかげというもの変ですが[あせあせ(飛び散る汗)]こういうときは、あまり外出しないで、家でゆっくりしてようかと[本]
2月はじめに買ってきてあった、本です[本]
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[かわいい][かわいい]あらすじ[かわいい][かわいい]

植物状態になった患者と、コミュニケートするための医療器具『SCインターフェース』が開発された日本。
少女漫画家の敦美は、自殺未遂を起こして数年間意識不明に陥っている弟の浩市と対話を続けていた。
はずだったが・・・・実は・・・・。
[かわいい][かわいい][かわいい][かわいい][かわいい]

2011年1月に発行されたミステリー小説です[ぴかぴか(新しい)]

 敦美が迷宮に迷い込み始めるところから、私も一緒に迷っているような感覚の中読み進めていったのですが、 最後迷宮から出たかと敦美も読んでいる私も思うのですが、実は違っていて、なんとも余韻を残す小説の終わりでした。
読み終わったのに、迷宮の中で終わってしまった感じです[あせあせ(飛び散る汗)]
かといって、後味が悪いというわけでもないですよ[わーい(嬉しい顔)]



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『うちの 母ちゃん すごいぞ』=*^-^*=♪ [読書]

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去年10月に発行された 『うちの 母ちゃん すごいぞ』著:クズ子  
題名が面白そうだったので、中身のことは前もって調べないで手にとって読んでみました。
’09年4月に『2ちゃんねる』、『バー速VIP』上に発表されたものを加筆、修正したもののようです。
内容は・・・
家庭の諸事情から、2重人格を装っていた作者は、ある日自分でも知らないうちに自殺行為に至り、本当に2重人格のようになってしまいます。
以降、ニート生活が始まるのですが、作者の母は家族を養うためパートにでます。
パートから役員までスピード出世する母とニートを卒業するまでの作者の心の中、行動を綴っています。

作者が2重人格を装っていたら本とになっちゃとかいうところは、ちょっと笑ってしまいました[あせあせ(飛び散る汗)]

作者はニートでどうしようもない生活をする中で、何かにつけ家族を思いあったり、家族が作者を思いやったり・・・
作者の行動、考えについての母の助言。
そういうところに、感動したり感心したりしてしまいます。
後は、作者が、いろんなことに思ったこと、考えたことかかれているのですが、誰もが同じこと思ったり感じたりしてるけど、どこかに隠しているだけで、作者は正直にだしているなぁと感心しました。

笑えたり、感心したりで、なかなかおもしろかったですよ~[るんるん]



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マボロシの鳥=*^-^*=♪ [読書]

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去年10月に発行された爆笑問題の太田 光さん著者の『マボロシの鳥』読んでみました=*^-^*=♪
9の短編小説になっていていました。

その中の『マボロシの鳥』について^^

とある寂れた劇場で、いまや知らない人はいないほど人気の芸人が、いつもの芸を披露するのですが・・・・ 芸といっても、なんとも言いようのない美しい?神々しい?鳥を披露するだけなのですが、観客はそれを見るのが楽しみでした。 寂れた劇場『オリオン劇場』の支配人は、売れっ子芸人『チカブー』との契約の「公演中は密室状態にしておくこと」をやぶり、窓を開けざるを得なくなります。

『チカブー』が、その鳥を披露する瞬間契約が守られていないことに気がつきますが、時すでに遅し・・・鳥はいなくなってしまいます。 そして『チカブー』もその後は舞台には姿を見せなくなります。芸のねたがなくなったのですから・・・・。

お話は、ところ?時代?時間?がかわって、その鳥がどういう鳥なのかというお話に。 その鳥を捕まえたものは、永遠の幸福が手に入ると・・・・。 その鳥を捕まえた少年『タンガタ』は国家のようなものつくり、繁栄させますが、ある日その鳥を逃がすことを決断し、逃がします。

とここから『チカブー』の世界へ・・・ 『チカブー』の鳥を逃がしてからのことが書かれています。

『チカブー』と『タンガタ』2人の男性がマボロシの鳥を手にして何をしたのか、なぜ手放すことになったのか比較すると、なんとも対照的で、物事というのは、考え方一つで『チャンス(マボロシの鳥)』の活かし方が違ってきて、その後の生き方も変わってくるんだなぁと考えさせられました。

このお話、私が知っている中の手塚治虫さんの『火の鳥』にちょっと似てるというかそんな印象を受けてしまいました。



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